The Kyoto University Museum

京都大学総合博物館

 

地の宝II Masterpieces of Kyoto University Mineral Collection II 比企鉱物標本 Hiki Mineral Collection 2019年7月31日(水)ー 11月3日(日)

 京都大学総合博物館には、京都帝国大学時代から100年をかけて集め ら れ た 2 万 点 以 上 も の 鉱 物 標 本 が 収 蔵 さ れ て い ま す 。な か で も 工学部由来の比企鉱物標本は、

現 代 で は 入 手 す る こ と の で き な い 、国 内 で は最高峰の鉱物コレクションです。これらの鉱物標本の持つ迫力や美 しさは圧倒的で、まさに自然が作り出した「地の宝」といえるでしょう。 工学部採鉱学科の教授であった比企忠は日本中、世界中から鉱

物・鉱石を集めており、当時その標本 室を見たものからは国宝とも称 さ れ て い ま し た 。 そ の 後 、比 企 の 鉱 物 コ レ ク シ ョ ン の 存 在 は 学 術 界 か ら さえも長年忘れ去られていましたが、工学部、そして総合博物館へと丁 重に引き継がれてきました。整理を進めていると、すべての標本に比企 の手書きのラベルが添えられており、比企忠という研究者の姿や比企 が 標 本 に 込 め た 想 い ま で も が 現 代 に よ み が え る か の よ う で し た 。多 く の金属鉱山が閉山した現代の日本ではこれらの標本が持つ学術的な 価値はかけがえのないものです。 今、100年の時を越え、比企の集めた至高の鉱物・鉱石コレクション がふたたび展示室に姿を見せます。美しい鉱物と鉱石の世界をお楽し みください。

◎地球をつくる鉱物の世界 地球は数多くの鉱物からできています。色やかたち、重さも様々な鉱物 たちですが、その化学組成と結晶構造から系統的に分類することができま す。普段は目にすることのできない鉱物の結晶の美しさや自然の不思議に 出会えます。 ◎社会を支えた鉱石と鉱山 かつての日本には数多くの金属鉱山があり、社会の発展のために金、銀、 銅、鉛、亜鉛などの鉱石を採掘していました。現在の日本ではほとんどす べての金属鉱山が閉山しており、鉱山や鉱石は身近なものではなくなってし まいました。100年前の日本各地の鉱山の最高品位の鉱石を見ることがで きます。 ◎比企忠と「標本の志るべ」 比企忠(1866-1927)は、日本の鉱物学の黎明期を生きた鉱物、鉱床、 地質、博物学者であり、生涯をかけて多くの鉱物標本を集めました。病床 で「標本の志るべ」と題した自身の標本の解説書を遺すほどに標本を大切に しており、比企の遺した言葉からは標本への深い思いが感じられます。 <講演会情報> 10月5日(土)14:00-15:00 「近代日本を支えた鉱物資源」 豊 遙秋(産業技術総合研究所地質標本館・元館長) 10月19日(土)14:00-15:00 「本草学から鉱物学への道」石橋 隆(益富地学会館・研究員)

常設展の案内はこちらから↓

http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/exhibit.htm

【常設展】

◆開館時間 9時30分~16時30分(入館は16時まで)

◆休館日 月曜日・火曜日(平日・祝日にかかわらず)

◆入館料 一般400円/高校生・大学生300円/小学生・中学生200円 ※20名以上は団体料金を適用 ※障害者手帳をお持ちの方とその付き添いの方1人,70歳以上の方,

  京 都 大 学 学 生 お よ び 教 職 員 ,京 都 府 下 の 大 学 在 籍 の 学 生 は 無 料( 要 証 明 証 )

[交通機関]

●市バス JR/近鉄京都駅から17・206系統、阪急河原町駅

か ら 3 ・ 1 7 ・ 3 1 ・ 2 0 1 系 統 、 地 下 鉄 烏 丸 線 今 出 川 駅 か ら 2 0 1 ・203系統、地下鉄東西線東山駅から31・201・206系統、 「百万遍(ひゃくまんべん)」下車徒歩約2分

● 京 阪 「 出 町 柳 ( で ま ち や な ぎ )」 駅 下 車 徒 歩 約 1 5 分 ※駐車場がありませんので、公共交通機関をご利用ください。

 

京都・洛宝めぐり

Imadegawa  Meiho Ten to Rakuhou Meguri ,Since 2001

 

洛宝めぐりとは

京都・今出川名宝展は、観光都市・京都にあって比較的知名度の低かった、今出川通に所在する寺社を中心とした新しい文化観光資源を発掘し、今出川通を文化観光ゾーンに育

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これまでの活動

2003年に京都の伝統産業でもある、京表具、京仏師、餝職人、京織物の職人で結成。社寺での実演や展示会をはじめ、老舗工房や資料館、美術館、京都府庁旧本館

 

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