相国寺承天閣美術館(しょうこくじじょうてんかくびじゅつかん)は、開基足利義満公の600年御忌の記念事業の一環として、昭和59年に相国寺境内に設立されました。周文や雪舟ら優れた画僧を育んだ、大寺として、また伊藤若沖や池大雅らの名画家とも縁の深い古刹として、本山相国寺や塔頭である鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)などには、多数の文化財が伝えられています。当館では、これらの文化財を受託収蔵しており、国宝5点、重要文化財144点を含むこの優れたコレクションの中から、折々の展覧会のテーマに沿って展示を行います。また第2展示室では、鹿苑寺旧障壁画、伊藤若冲筆「葡萄小禽図床貼付」を常設展示しております

茶の湯 ー禅と数奇ー

日本文化を代表する、茶の湯。その歴史は禅とともにありました。禅の精神性は茶の湯には欠かせないもので、多くの禅宗美術のなかにその痕跡がうかがえます。 
高僧の墨蹟も、その多くが茶の湯で賞翫されることにより今に伝わりました。 
茶の湯の文化は現代に連綿と受け継がれてきましたが、時代と共に変化し続けてきました。権力者の茶、千利休の侘び茶、江戸時代の金森宗和らの「きれいさび」、そして近代数寄者の茶など、その享受のありかたは多様性をもって広がってきたのです。 
相国寺の茶の湯も、時代と共に変化してきました。中世には室町将軍家の唐物賞翫の茶の湯がくりひろげられました。戦国の世に移ると織田信長が相国寺で茶会を催し、その場に千利休も参加するなど、現在の茶の湯が形成される黎明期に相国寺は大きな役割を果たしました。
そして江戸時代には後水尾院の文化圏で育まれた新たな茶の湯が相国寺やその山外塔頭である鹿苑寺で盛んになりました。 
名物とされた茶道具達も様々な人物の手を経て、ここ相国寺に伝えられました。名品を一堂に取り揃えたこの展覧会で、ぜひご賞翫ください。 


・体験イベント
 「和菓子教室」
 日時 2019年11月9日(土)13:30~
 講師 京菓子司 俵屋吉富
 参加費 【高校生以上・大人】おひとり様2,000円
     【小学校・中学生】おひとり様1,000円
 定員 50名(要事前予約)
 内容 ①菓子職人による実演
②菓子体験教室
お一人様3種類の生菓子を計3個制作(お持ち帰り)
    ③呈茶(お抹茶と季節の上生菓子)
 自参物 エプロン・三角巾・マスク
お申込方法 当館ホームページ又はお電話
※詳しくは当館ホームページをご覧ください。

[関連イベント 情報]

※各イベントには当日の拝観券が必要です
・記念講演
「釜の鑑賞と楽しみ方」
講師 大西清右衛門(釜師 十六代)
日時  2019年11月23日 (土)14:00~15:30 開場13:30
定員 当日先着80名

「長次郎と光悦とわたし」
講師 樂 直入(陶芸家 十五代樂吉左衞門)
日時 2020年1月25日(土)14:00~15:30 開場13:30
定員 当日先着80名

 

・講座 2020年2月22日(土)14:00~ 「禅寺に息づく茶」 
講師 本多潤子(当館学芸員)
・ギャラリートーク   2019年12月7日(土)14:00~
           2020年2月1日(土)14:00~
           担当   本多潤子(当館学芸員)

 

 

美術館 館内・外観
美術館正面 伊藤若冲筆「葡萄小禽図床貼付」 夕佳亭
SHOKOKU-JI JOTENKAKU MUSEUM 相国寺承天閣美術館
Ⅰ期 令和元年10月5日〜令和元年12月22日

Ⅱ期 令和2年 1月11日(土)~3月29日(日)

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開館時間 午前10時〜午後5時まで 入館は午後4時半まで

入館料

一般800円、65歳以上・大学生600円 中高生300円、小学生200円 一般の方に限り、20名様以上は100円割引 

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住所

京都市上京区今出川通烏丸東入

お問い合わせ

TEL075−241−0423
公式HP

http://www.shokoku-ji.jp

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